初年度の新日本様式100選が決定される(初稿2006.11.8)
経済産業省が支援する新日本様式協議会では、「新日本様式百選」として、初年度応募総数254点のなかから53点を選定し、発表されています。
そもそも「新日本様式」とは、たくみのこころ・もてなしのこころ・ふるまいのこころが表現されているものであり、それらと先端技術との融合や現代生活への提案がされているもの、日本の国際競争力を高め、産業振興に役立つものを選定するものとし、Jマークを付与してJブランドの発信に努めていくためにできたものだそうです。
対象となる分野は、日用品、食品、ゲームソフト、家電、乗用車、建材、宿泊施設、都市計画など。
日本の伝統、日本ならではのこだわり・発想・工夫、日本初世界初のオリジナリティが評価されるとのことで、トヨタ「プリウス」、松下電器「ビエラ」、三菱鉛筆「uni」、サントリー「伊右衛門 ペットボトル」などのお馴染みの商品が選ばれていました。
また、都市計画がらみでは何が選定されたのか気になってリストを確認してみたところ、「日本橋再生計画」がそれに該当したのだろうと思われます。
個人的に興味を持ったものとしては、新潟県十日市町のまちづくり川西(TMO)による宿泊体験施設「光の館」(芸術界の巨匠ジェームズ・タレル設計)や、鹿児島県妙見温泉の自然共生型リゾート施設「天空の森」などが、なかなかの雰囲気を持った癒しの空間として選ばれていました。
また、太宰府天満宮の「季節ごとに色が変わるおみくじ」などは本当にユニークなアイデアで、春は桃色、夏は新緑の緑といったように色を変えることで結び目の色とともに季節の移ろいを楽しめるような工夫がなされています。これで神社の中の景観にも一段と個性が演出されることでしょう。
ところで先にあげた「3つのこころ」を説明するコメントについて、もう少し詳しくご紹介しておきましょう。
「たくみのこころ」
素材を自然の命として尊び、引き継がれた知恵や技を大切にしつつ、常に新しい技術や文化を創り出す「たくみの技」
「ふるまいのこころ」
全体への責任意識をもちながら、個性を磨き、気品と気概のある生き方を求める「粋の行動」
「もてなしのこころ」
異質な考えや新しいものを尊重しながら、自己を確立し、多様性と調和を重んじる「優の精神」
かなり崇高な精神表現のひとつとしてのものづくりであったり、もの自体が評価されるものであるようです。それはさておき、既に全国の主要な地域では、その地域を代表するデザインを追求する取り組みも始まっています。これらの取り組みと相まって、「日本らしさ」を追求し、その魅力を内外に広めていくことができればよいと期待しています。
●新日本様式発表資料(2008.8.5リンク切れ)
●まちづくり川西による「光の館」
文責:chie

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